イタリアワインの土着品種16選|品種別のおすすめワインもご紹介!
イタリアには数多くの土着品種と呼ばれるぶどうが多く栽培されており、その数なんと2,000種類以上。ワインに使われるぶどうだけに絞っても500種類も存在しています。そこまで多いと、それぞれの特徴を覚えるのも大変だし、美味しいワインを探すのも大変ですよね。
そこでこの記事では、イタリアの代表的な土着品種とその特徴、品種ごとのおすすめのワインについてご紹介します。
- 1. イタリアワインについて
- 2. なぜこんなに品種が多いのか?
- 3. イタリアワインの代表品種
- 3.1. 【赤】サンジョヴェーゼ(Sangiovese)
- 3.2. サンジョヴェーゼのおすすめワイン
- 3.3. 【赤】ネッビオーロ(Nebbiolo)
- 3.4. ネッビオーロのおすすめワイン
- 3.5. 【赤】モンテプルチアーノ(Montepulciano)
- 3.6. モンテプルチアーノのおすすめワイン
- 3.7. 【赤】アリアニコ(Aglianico)
- 3.8. アリアニコのおすすめワイン
- 3.9. 【赤】ネグロアマーロ(Negroamaro)
- 3.10. ネグロアマーロのおすすめワイン
- 3.11. 【赤】プリミティーヴォ(Primitivo)
- 3.12. プリミティーヴォのおすすめワイン
- 3.13. 【赤】コルヴィーナ(Corvina)
- 3.14. コルヴィーナのおすすめワイン
- 3.15. 【赤】ネロ・ダヴォラ(Nero d'Avola)
- 3.16. ネロ・ダヴォラのおすすめワイン
- 3.17. 【白】トレッビアーノ(Trebbiano)
- 3.18. トレッビアーノのおすすめワイン
- 3.19. 【白】コルテーゼ(Cortese)
- 3.20. コルテーゼのおすすめワイン
- 3.21. 【白】ガルガネカ(Garganega)
- 3.22. ガルガネカのおすすめワイン
- 3.23. 【白】マルヴァジーア(Malvasia)
- 3.24. マルヴァジーアのおすすめワイン
- 3.25. 【白】カタラット(Catarratto)
- 3.26. カタラットのおすすめワイン
- 3.27. 【白】インツォリア(Inzolia)
- 3.28. インツォリアのおすすめワイン
- 3.29. 【白】ヴェルディッキオ(Verdicchio)
- 3.30. ヴェルディッキオのおすすめワイン
- 3.31. 【白】ヴェルメンティーノ(Vermentino)
- 3.32. ヴェルメンティーノのおすすめワイン
- 4. ワインリスト
- 5. おわりに
イタリアワインについて
イタリアは、国土全体が地中海性気候で気温が高く湿度が低いため、非常にぶどう栽培に適した環境です。その気候もあり、なんとワイン生産量はフランスを抜いて世界一位。20の州全てでワインが作られている、世界屈指のワイン大国です。
また、イタリアでは水よりもワインが安いと言われており、ものによっては1本200円を切るワインもあることから、日常的にワインが楽しまれている文化が存在します。
なぜこんなに品種が多いのか?
イタリアには、2,000を超えるとも言われているぶどう品種が存在しています。なぜこんなに品種が増えたのでしょうか?その背景として、以下の2つが挙げられます。
ぶどう栽培に適した気候
前項でも述べた通り、イタリアは地中海性気候でぶどうの栽培に適しています。どんな品種でも育つ土壌があるため、品種改良が行いやすいことから、多くの品種がイタリアから生まれたという背景が存在しています。
また、国外で生まれたぶどう品種であっても、イタリアが最も栽培に適していたことから、イタリア国内で盛んに栽培されている品種も多く存在しています。
ワイン法策定の遅れ
フランスと比べ、ワイン法の策定が遅かった背景があります。
結果、良いぶどう品種はこれだというスタンダードが無いまま、各地で品種改良が繰り返し行なわれた結果、土着品種と呼ばれるイタリア固有のぶどうの種類が増えていったのです。
ただ、今ではワイン法の策定が進み、ワイン作りによく使われるメジャーな品種は限られてきています。
イタリアワインの代表品種
では、イタリアワインに使われる土着品種のうち、代表的な品種をいくつかご紹介します。
【赤】サンジョヴェーゼ(Sangiovese)
主にトスカーナ州を中心に栽培されている品種で、イタリアで最もポピュラーな黒ぶどう品種と言われています。また、イタリアの土着品種の中で唯一国際品種としても認められており、最近ではアメリカ大陸でも栽培が進んでいます。
濃いルビー色で渋みと酸味が強く濃厚な味わいが特徴的で、長期熟成にも耐えられるワインが作られます。他のイタリア土着品種と比べると、香りはやや弱めになることが多い品種です。また、イタリアで有名な『キャンティ』や『ブルネッロ』といったワインに使われています。
サンジョヴェーゼのおすすめワイン
この値段では考えられない濃厚さ
「ファンティーニ・サンジョヴェーゼ・テッレ・ディ・キエーティ」
イタリアで最も多く栽培されている品種である、サンヴェジョーゼで作られたワインです。全て手摘みで収穫されたぶどうから作られるワインは、甘く新鮮な赤系果実の風味にどっしりとした重さが特徴。この値段帯のワインとは思えない程の濃厚さです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: サンジョヴェーゼ 100%
- 度数: 12.0%
- 生産地: アブルッツォ
- 生産者: ファンティーニ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【赤】ネッビオーロ(Nebbiolo)
主にピエモンテ州にて栽培されており、イタリアのワインの王様と呼ばれる『バローロ』やワインの女王の名を持つ『バルバレスコ』に使用される品種です。イタリアの土着品種の中では栽培条件が厳しい品種の為、希少価値が上がりやすい傾向にあります。
タンニンの渋みと酸味が強く、長期熟成に適したワインが生み出される品種です。また、バラやチェリーのようなアロマも特徴的。高貴な香りと味わいを堪能することができるでしょう。
ネッビオーロのおすすめワイン
50ヶ月以上熟成してから販売するワイン
「テッレ・デル・バローロ バルバレスコ・リゼルヴァ」
バローロと並び、ピエモンテ州を代表するワインである『バルバレスコ』50ヶ月以上樽にて熟成してからの販売が義務付けられているワインです。綺麗なルビーがかった色合いとパワフルな味わいが特徴的。しっかりとしたタンニンを感じることもできる、高級感にあふれた一品に仕上がっています。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: ネッビオーロ 100%
- 度数: 14.0%
- 生産地: ピエモンテ
- 生産者: テッレ・デル・バローロ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 2:弱め
【赤】モンテプルチアーノ(Montepulciano)
アブルッツォ州を中心に、イタリア国内の広いエリア栽培されており、イタリア2番目に多く栽培されており、人気のある品種です。比較的成熟が遅い品種のため、ぶどうが成熟しやすい気候を持つ中部から南部で栽培されることが多いです。
タンニンの渋みが強く果実味が豊富。サンジョヴェーゼと比べると酸味は控えめな味わいのワインに仕上がります。また、比較的リーズナブルな価格で購入できる点も特徴。イタリアの旨安ワインの代表格と言えるでしょう。
モンテプルチアーノのおすすめワイン
分かりやすく美味しい果実味
「カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」
人気漫画『神の雫』で紹介されて一躍有名になったワインです。本来であれば1本の木に8房のぶどうが生るところを4房まで剪定して作られるワインは、口にした瞬間に飛び込んでくる芳醇な果実味と、しっかりとしたタンニン、樽熟成によるバニラ香が特徴的なワインです。分かりやすく美味しいワインの代表格で、ワイン飲みはじめの方にもおすすめです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: モンテプルチャーノ 100%
- 度数: 13.5%
- 生産地: アブルッツォ
- 生産者: ファルネーゼ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【赤】アリアニコ(Aglianico)
元はギリシャが原産だが、イタリア南部のカンパーニア州とバジリカータ州を中心に栽培されている品種。
かなり古くから栽培されており、サンジョヴェーゼ、ネッビオーロと並び、イタリア黒ぶどうの三大品種のひとつに数えられています。
しっかりとしたタンニンの渋みと豊富な酸味が特徴で、長期熟成にも適したワインが多く作られています。開栓直後は渋みと酸味が強く飲みづらい場合もあるので、デキャンタージュして飲むのがおすすめです。
アリアニコのおすすめワイン
南イタリアの力強いワイン
「ピポリ アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ」
人気漫画『神の雫』で一躍有名になった「カサーレ・ヴェッキオ」を生み出したファルネーゼ社が手がけるワイン。イタリア南部のバジリカータ州で作られるワインは気候の良さにより力強く濃いワインを生み出します。黒系果実の力強い味わいを楽しみたい方におすすめのワインです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: アリアニコ 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: バジリカータ
- 生産者: ヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【赤】ネグロアマーロ(Negroamaro)
イタリア南部のかかと部分にあたるプーリア州で主に栽培されている品種。プーリア州最高の赤ワインはこのネグロアマーロで作られると言われています。
『ネグロ』は黒、『アマーロ』は苦いという意味でつけられたという説が有力です。
その名の通り、色合いは漆黒で、タンニンの渋みと芳醇な果実味が前面に現れる品種。とても濃くてパワフルなワインが作られます。カシスやブラックチェリー、チョコレートやスパイスの風味を感じることもできます。
ネグロアマーロのおすすめワイン
焼き肉パーティーに合わせたい一品
「イ・ムーリ ネグロアマーロ」
タンニンの強さが特徴的なネグロアマーロを充分に乾燥させ、糖度を凝縮して作ったワインです。とても口あたりの滑らかなワインで、カシスやブラックベリーといった黒系果実の風味を味わうことができます。甘辛いタレに合わせた焼き肉にピッタリのワインです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: ネグロアマーロ 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: プーリア
- 生産者: ヴィニエティ・デル・サレント
- 内容量: 750ml
- 渋み: 3:普通
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【赤】プリミティーヴォ(Primitivo)
主にイタリア南部のプーリア州で多く栽培されている黒ぶどう品種で、アメリカではジンファンデルという名前で知れ渡っている品種です。
元々はクロアチアが原産で、イタリアを経由してアメリカに渡ったと言われています。
太陽の光をたっぷりと浴びて栽培されるため、果実味が豊富で深みのある甘味を持ったワインに仕上がります。また、比較的リーズナブルな価格で販売されていることが多く、コスパの良いぶどう品種としても知られています。
プリミティーヴォのおすすめワイン
ハウスワインに最適
「プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア」
ポッジョ・レ・ヴォルピ社が手がける1番人気のワインです。ステンレスタンクで18ヶ月熟成されたこのワインは鮮やかなルビーレッドの色彩を放ち、いきいきとしたタンニンが特徴。本当の意味で『濃いワイン』を飲みたい方におすすめです。また、価格もお手頃なため、テーブルワインとして家飲みするのに最適です。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: プリミティーヴォ(ジンファンデル) 100%
- 度数: 14.0%
- 生産地: プリーア
- 生産者: ポッジョ・レ・ヴォルピ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【赤】コルヴィーナ(Corvina)
イタリア北部ヴェネト州原産の黒ぶどう品種です。コルヴィーナとは直訳すると『小さいカラス』という意味で、ぶどうの身がカラスの羽毛のように黒いことから名付けられたと言われています。
グラスに注ぐと色合いは明るいルビーレッドで、タンニンが少なく渋味は控えめ、酸味は強めのワインに仕上がります。すみれやブラックベリーといったアロマも感じることができます。
コルヴィーナのおすすめワイン
コスパ最高のアマローネ
「ルイジ・リゲッティ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ クラッシコ」
アマローネとは、収穫したぶどうを陰干して甘味を引き出したうえで醸造して作られるワインです。100年以上前から多くの人々を魅了してきた醸造家である『ルイジ・リゲッティ』が作るアマローネは、個性的な強く甘い香りと芳醇な果実味、しっかりとしたタンニンが特徴の一品。この値段で買えるアマローネとしては最高クラスのワインです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: コルヴィーナ・ヴェルネーゼ 80%/ロンディネッラ 15%/モリナーラ 5%
- 度数: 15.0%
- 生産地: ヴェネト
- 生産者: ルイジ・リゲッティ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 4:強め
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【赤】ネロ・ダヴォラ(Nero d’Avola)
イタリア南部、シチリア島を原産とする黒ぶどう品種で、シチリア島最大の生産量を誇っています。また、シチリアで作られる高品質ワインの原料としても知られています。
とても色濃く力強いワインが出来上がるのが特徴で、凝縮された甘みのある果実味としっかりとしたタンニンを感じられます。酸味は穏やかなので、比較的初心者の方でも飲みやすいワインです。
ネロ・ダヴォラのおすすめワイン
シチリアの地ぶどうで作られるワイン
「フェウド・アランチョ ネロ・ダーヴォラ」
料理との相性の良いワインを作るというコンセプトで立ち上がった『フェウド・アランチョ』が手がけるワイン。太陽と海風の恵みを最大限受けられるシチリア島にて作られるワインは、イチゴやカシスの果実味が豊富で、甘味、酸味のバランスも取れた一品。ソフトなタンニンも特徴的で、料理の邪魔をせず味わいを引き立ててくれるワインです。
- 種類: 赤ワイン
- 品種: ネロ・ダヴォラ
- 度数: 13.5%
- 生産地: シチリア
- 生産者: フェウド・アランチョ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 3:普通
- 甘み: 4:強め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【白】トレッビアーノ(Trebbiano)
元々は地中海北部や中東を起源とする品種ですが、イタリアを中心にその名が有名になり、今や世界中に広がっていった品種です。イタリアでは主に、アブルッツォ州やウンブリア州にて多く栽培されています。また、フランスやオーストラリアでも栽培が盛んな品種です。
爽やかでフルーティな味わいと柑橘系のフレッシュなアロマが特徴的な品種で、いきいきとした酸味も持ち合わせています。後味にやや苦味を感じることもあります。甘すぎないので、多くの料理に合わせることができるぶどう品種です。
トレッビアーノのおすすめワイン
フレッシュで爽やかな白ワイン
「ファンティーニ トレッビアーノ・ダブルッツォ」
アブルッツォ州の代表的なワイナリーである『ファンティーニ』が作る白ワイン。夏みかんのようなフレッシュで爽やかな味わいと、甘酸っぱくも濃い果実味、しっかりとした酸味が特徴のワインです。サラダやカルパッチョといった前菜によく合います。お値段も抑えめなので、テーブルワインとしてもおすすめの一品です。
- 種類: 白ワイン
- 品種: トレッビアーノ 100%
- 度数: 12.0%
- 生産地: アブルッツォ
- 生産者: ファンティーニ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 2:弱め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 3:普通
【白】コルテーゼ(Cortese)
イタリア北部ピエモンテ州が原産の白ワイン用品種。現在でも主要な産地はピエモンテ州を中心としたイタリア北部に集中しています。イタリアを代表する白ワイン『ガヴィ』の主要品種として用いられています。
レモンの香りと白い花のニュアンスを感じることができますが、とても繊細で控えめ。酸味が強くミネラル感豊富なワインに仕上がる品種です。辛口で爽やかなワインが多く作られています。
コルテーゼのおすすめワイン
ミネラル感満載の白ワイン
「ガヴィ・デル・コムーネ ディ・ガヴィ・ブリク・サッシ」
海辺の近くにある畑で、潮風の良い影響を受けて育ったぶどうから造られるワイン。元々は海底であったことから石灰岩の土壌を持っており、ミネラル感豊富なワインに仕上がっています。その味わいはグレープフルーツのようなすっきりとした柑橘系の香りと舌に残るミネラリーな味わいが特徴。魚料理全般によく合う白ワインです。
- 種類: 白ワイン
- 品種: コルテーゼ 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: ピエモンテ
- 生産者: ロベルト・サロット
- 内容量: 750ml
- 渋み: 1:弱い
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 3:普通
【白】ガルガネカ(Garganega)
イタリア原産のぶどう品種で、主に北部ヴェネト州で多く栽培されています。樹勢が強く肥沃な土地では房が育ちすぎてしまうため、多少過酷な環境の方が良いワインが生まれます。また、ヴェネト州を代表する白ワイン『ソアーヴェ』の主要品種として用いられています。
製法により味わいが大きく変わる点が特徴で、辛口のデイリーワインから長期熟成に適したワイン、極甘口ワインまで幅広く作られています。その中でも『ソアーヴェ・クラシッコ』と呼ばれるワインは、長期熟成により洋梨のような豊潤かつ複雑なアロマを生み出すことで人気があります。
ガルガネカのおすすめワイン
ぶどうの味わいが凝縮したワイン
「ソアーヴェ・クラッシコ サン・ミケーレ」
ヴェネト州の代表的な白ワインであるソアーヴェ。『心地よさ』という意味を持つこのワインは、その名の通り爽やかな心地よさを飲み手に感じさせてくれます。また、味わいの凝縮度が高く飲みごたえがあるのも特徴的。これ一本で多くの満足を得られることができるでしょう。
- 種類: 白ワイン
- 品種: ガルガネカ 100%
- 度数: 12.0%
- 生産地: ヴェネト
- 生産者: カ・ルガーテ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 2:弱め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 4:強め
【白】マルヴァジーア(Malvasia)
地中海やカナリア諸島等で歴史的に栽培されてきた品種をひとまとめにした品種で、世界中に多くの亜種が存在しています。特に生産量が多いのがイタリアで、多くの州にて栽培されています。単一ワインは少なく、他の品種とアッサンブラージュして作られることが多い品種です。
品種の幅が広く味わいは様々ですが、主にどっしりとしたボディ、ふくよかで肉厚な味わいのワインに仕上がることが多い品種です。他品種とアッサンブラージュすることで酸味を和らげる効果も持っています。
マルヴァジーアのおすすめワイン
日本食によく合うオレンジワイン
「デナーヴォロ カタヴェラ」
エミリア・ロマーニャ州北部のデナーヴォロにて作られるワイン。石灰質土壌のこの地域で作られるワインは、軽やかでフルーティな味わいが特徴。また、自然派農法で作られた、最近流行りのオレンジワインです。さっぱりとした味わいなので、日本食にもよく合うワインです。
- 種類: 白ワイン
- 品種: マルヴァジーア25%/オルトゥルゴ25%/マルサンヌ25%/その他25%
- 度数: 11.5%
- 生産地: エミリア・ロマーニャ
- 生産者: デナーヴォロ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 2:弱め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 3:普通
【白】カタラット(Catarratto)
イタリアを原産とする品種で、主にシチリア島にて多く栽培されており、シチリアの主要品種として有名です。「カタラット・ビアンコ・コムーネ」と「カタラット・ビアンコ・ルチード」の二つの亜種が存在しており微妙に味わいが異なります。
『コムーネ』は糖度が高く酸味が控えめなことからやや甘口のワインに仕上がることが多く、『ルチード』は果実味に溢れたエレガントなワインに仕上がる傾向があります。双方に共通しているのはボディの強さで、どちらもずっしりとしたフルボディの白ワインが作られます。
カタラットのおすすめワイン
魚介類のパスタとぴったりの白ワイン
「ヴァルディベッラ ムニール」
シチリア島の北西部パレルモにて、土着品種であるカタラットを使って作られたワインです。柔らかなイエロー掛かった色味を持ち、味わいは柑橘系のフルーティさが全面に出る一品。ハーブやジャスミンのニュアンスも感じることができます。魚介類のパスタと供すると最高の結果が得られるでしょう。
- 種類: 白ワイン
- 品種: カタラット 100%
- 度数: 12.5%
- 生産地: シチリア
- 生産者: ヴァルディベッラ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 2:弱め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
【白】インツォリア(Inzolia)
古代ギリシャを原産とする品種で、現在ではイタリアで多く栽培されています。主にシチリア島とトスカーナ州にて栽培されており、トスカーナでは『アンソニカ』という名前で呼ばれています。シチリアでは主要品種のひとつとして数えられており、伝統的な酒造強化ワイン『マルサラ酒』の原料としても使われています。
主に、果実味が豊かでフルーティな味わいとシャープな酸味を兼ね備えたワインが多く製造されています。また、白い花のニュアンスを持った清々しいアロマも感じることができる品種です。
インツォリアのおすすめワイン
太陽の恵みをたっぷり受けたワイン
「フェウド・アランチョ インツォリア」
シチリア島と太陽の恵みをたっぷりと受けて育ったぶどうから作られるワインです。シチリアレモンのようなみずみずしい酸味と果実味、白い花のようなニュアンス、ミネラリーな味わいが特徴の一品。みずみずしい白ワインを楽しみたい方におすすめです。
- 種類: 白ワイン
- 品種: インツォリア 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: シチリア
- 生産者: フェウド・アランチョ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 1:弱い
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 4:強め
【白】ヴェルディッキオ(Verdicchio)
イタリア原産の白ワイン用ぶどう品種で、主に中部マルケ州にて多く栽培されている品種です。名前にある『ヴェルデ』とはイタリア語で緑という意味で、やや黄緑がかった色合いのワインが作られることからそう名付けられました。
酸味が強く、柑橘系のアロマに加え、アーモンド、白い花のニュアンスを持つワインが作られることが多く、スパークリングワインの原料としてもよく使われます。長期熟成も可能で、時間と共に火打ち石のようなミネラル感が表れてくるのも特徴です。
ヴェルディッキオのおすすめワイン
飽きのこないコスパの良い白ワイン
「ウマニ・ロンキ カサル・ディ・セッラ」
遅積みのぶどうをシュール・リー製法にて仕上げたワイン。豊かなボディと長期熟成からなる凝縮感、濃厚な果実味が特徴的です。さらに特筆すべきはそのコストパフォーマンスの良さ。飽きのこない味わいで最上級の完成度、抑えめな価格のため、日々の食卓を華やかに彩ってくれる一品です。
- 種類: 白ワイン
- 品種: ヴェルディッキオ 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: マルケ
- 生産者: ウマニ・ロンキ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 2:弱め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 4:強め
- 果実味: 4:強め
【白】ヴェルメンティーノ(Vermentino)
イタリア原産のぶどう品種です。イタリア広域で栽培されていますが、その中でもリゾート地として有名なサルディーニャ島やコルシカ島で多く栽培されています。また、ピエモンテ州ではファヴォリタの名で親しまれている品種です。
レモンやグレープフルーツの柑橘系の香りの中にトロピカルフルーツのような果実味を含むことが多く、酸味も程よいことから、全体的なバランスが取れたワインに仕上がります。また、熟成させることでそのポテンシャルをさらに引き出すこともできる品種です。
ヴェルメンティーノのおすすめワイン
ビオデナミによる自然派ワイン
「ポデーレ・ラ・チェッレータ マティス」
醸造者である『ダニエーレ・マッザンティ』氏が何もない未開の地にてぶどう栽培を始めて生まれたワイン。無農薬、ビオデナミ製法により作られるワインは、パイナップルや白桃のようなピュアで豊潤な果実味とバランスの取れた酸味が特徴的。口に残る果実の後味も長く、高品質なワインです。イタリア料理とうまくマッチします。
- 種類: 白ワイン
- 品種: ヴェルメンティーノ 100%
- 度数: 13.0%
- 生産地: トスカーナ
- 生産者: ポデーレ・ラ・チェッレータ
- 内容量: 750ml
- 渋み: 2:弱め
- 甘み: 2:弱め
- 酸味: 2:弱め
- 果実味: 4:強め
ワインリスト
最後に、今回ご紹介したワインを一覧にまとめました。購入する際の参考にしていただければ幸いです。
ファンティーニ・サンジョヴェーゼ・テッレ・ディ・キエーティ | テッレ・デル・バローロ バルバレスコ・リゼルヴァ | カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチャーノ・ダブルッツォ | ピポリ アリアニコ・デル・ヴルトゥーレ | イ・ムーリ ネグロアマーロ | プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア | ルイジ・リゲッティ アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ クラッシコ | フェウド・アランチョ ネロ・ダーヴォラ | ファンティーニ トレッビアーノ・ダブルッツォ | ガヴィ・デル・コムーネ ディ・ガヴィ・ブリク・サッシ | ソアーヴェ・クラッシコ サン・ミケーレ | デナーヴォロ カタヴェラ | ヴァルディベッラ ムニール | フェウド・アランチョ インツォリア | ウマニ・ロンキ カサル・ディ・セッラ | ポデーレ・ラ・チェッレータ マティス | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
写真 | ||||||||||||||||
本体価格 | 1,994 円 | 2,980 円 | 2,146 円 | 2,068 円 | 2,330 円 | 1,836 円 | 4,480 円 | 1,680 円 | 2,040 円 | 2,530 円 | 2,380 円 | 3,349 円 | 3,076 円 | 1,490 円 | 2,575 円 | 4,390 円 |
種類 | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | 赤ワイン | 白ワイン | 白ワイン | 白ワイン | 白ワイン | 白ワイン | 白ワイン | 白ワイン | 白ワイン |
品種 | サンジョヴェーゼ 100% | ネッビオーロ 100% | モンテプルチャーノ 100% | アリアニコ 100% | ネグロアマーロ 100% | プリミティーヴォ(ジンファンデル) 100% | コルヴィーナ・ヴェルネーゼ 80%/ロンディネッラ 15%/モリナーラ 5% | ネロ・ダヴォラ | トレッビアーノ 100% | コルテーゼ 100% | ガルガネカ 100% | マルヴァジーア25%/オルトゥルゴ25%/マルサンヌ25%/その他25% | カタラット 100% | インツォリア 100% | ヴェルディッキオ 100% | ヴェルメンティーノ 100% |
度数 | 12.0% | 14.0% | 13.5% | 13.0% | 13.0% | 14.0% | 15.0% | 13.5% | 12.0% | 13.0% | 12.0% | 11.5% | 12.5% | 13.0% | 13.0% | 13.0% |
生産地 | アブルッツォ | ピエモンテ | アブルッツォ | バジリカータ | プーリア | プリーア | ヴェネト | シチリア | アブルッツォ | ピエモンテ | ヴェネト | エミリア・ロマーニャ | シチリア | シチリア | マルケ | トスカーナ |
生産者 | ファンティーニ | テッレ・デル・バローロ | ファルネーゼ | ヴィニエティ・デル・ヴルトゥーレ | ヴィニエティ・デル・サレント | ポッジョ・レ・ヴォルピ | ルイジ・リゲッティ | フェウド・アランチョ | ファンティーニ | ロベルト・サロット | カ・ルガーテ | デナーヴォロ | ヴァルディベッラ | フェウド・アランチョ | ウマニ・ロンキ | ポデーレ・ラ・チェッレータ |
内容量 | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml | 750ml |
渋み | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 3:普通 | 4:強め | 4:強め | 3:普通 | 2:弱め | 1:弱い | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 1:弱い | 2:弱め | 2:弱め |
甘み | 4:強め | 2:弱め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め |
酸味 | 2:弱め | 4:強め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 2:弱め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 2:弱め | 4:強め | 4:強め | 2:弱め |
果実味 | 4:強め | 2:弱め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 3:普通 | 3:普通 | 4:強め | 3:普通 | 4:強め | 4:強め | 4:強め | 4:強め |
価格を調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる | Amazonで調べる 楽天で調べる Yahooショッピングで調べる |
おわりに
今回の記事は、いかがでしたでしょうか?
イタリアでは多くの土着品種が存在しているため、それぞれの品種の特徴や味わいを理解するのはとても大変だと思います。
でも、主要どころの品種を抑え、特徴をつかみ、ご自身の好みの味を見つけることができれば、そこからさらに知識の幅を広げていけると思います。
ぜひ、今回の記事を参考にして、お好みのイタリアワインを見つけていただければ幸いです。
※ 価格は2022年7月時点のものとなりますのでご注意ください。